脳性麻痺について

概要

脳性麻痺(のうせいまひ)は、生まれる前から生後4週間までに、外傷や感染症、脳への血流不全に伴う低酸素状態などによって、脳が損傷し、運動や姿勢調節などの異常が発現する病気です。脳の運動野以外の部位の損傷がある場合には、知的障害、視覚障害、聴覚障害も合併することがあります。

脳性麻痺には大きく分けて、4つのタイプが存在します。最も多いタイプは、痙直型(けいちょくかた)で筋が過剰に緊張してしまいます。痙直型の中でも症状の発現の仕方によって、重症度が変わります。次いで多いタイプは、アテトーゼ型といいます。意思とは無関係に手足が動いてしまう不随意運動が発現することが特徴です。その他、運動失調型と混合型と呼ばれているタイプがあります。

リハビリについて

脳性麻痺の症状や成長過程によって、リハビリや内服薬等を継続することで年齢を重ねても自立した生活を過ごすことも可能です。そのため、成長過程に応じた対応を行うことで、姿勢保持が楽になるなどの変化を引き出すことも可能です。関節に負担の少ない動作方法を獲得していくことで従来では全面的な介助を要していたところが、介助量が減ることがあります。