脳血管障害とは
脳血管障害は、主に「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」の3つに分類されます。発症頻度は脳梗塞が最も高く、全体の約6割を占めます。次いで脳出血が約3割、くも膜下出血が約1割とされています。
脳血管障害が発症すると、脳の損傷部位によってさまざまな症状が現れます。多くの場合、障害を受けた脳の反対側の手足に運動麻痺や感覚障害が生じます。右脳の障害では高次脳機能障害、左脳の障害では言語障害(失語症)を伴うことがあります。
発症リスクと生活習慣
脳血管障害のリスクを高める要因として、過度な飲酒、喫煙、塩分の過剰摂取、肥満などの生活習慣が挙げられます。世界保健機関(WHO)も、これらの生活習慣の乱れに警鐘を鳴らしています。
脳血管障害のリハビリテーション
リハビリは、医学的なリスクがなければ発症翌日から開始されるのが一般的です。急性期のリハビリテーションを経て回復期へ移行し、その後は在宅復帰や施設転所、療養型病院での生活へと段階的に進みます。リハビリの期間はおおむね6カ月程度が目安とされています。
患者様が直面する課題
突然、半身の手足が動かなくなったり、言葉が出なくなったりすることで、患者様は大きな不安や戸惑いを経験されます。元の生活に戻れるかどうかという不安から、意欲の低下や精神的な落ち込みを感じる方も少なくありません。
リハビリ期間と制度上の制限
医学的には、脳梗塞や脳出血の場合、発症からおよそ6カ月間で運動麻痺の改善が期待されます。そのため、医療保険制度上、リハビリの算定上限日数は180日間と定められています。180日を超えると、これまでのような集中的なリハビリが受けられなくなるため、患者様やご家族にとって大きな不安材料となります。
神栖神経リハビリセンターのサポート体制
当センターでは、身体的・精神的な不安を抱える方々に対し、マンツーマンでのリハビリテーションを提供しています。週2回、最大120分の個別対応により、身体機能の回復はもちろん、生活環境や社会復帰、精神面まで幅広くサポートいたします。
ご不明な点やご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
