コラム

「自分の足で歩きたい」という強い意志。重度の障害を乗り越える訪問リハビリの挑戦

施設からご自宅へ。お身体に合わせた「訪問リハビリ」の選択

無理のない環境で、一歩ずつ。転倒リスクを抑えながら、着実に身体を動かす習慣を育みます。
70代後半のA様は、パーキンソン病に加え、重度の左変形性股関節症を患っておられます。股関節の制限により直立が難しく、当初は車からの乗り降りも困難なほど転倒リスクが高い状態でした。そこで私たちは、無理な通所ではなく、週1回90分の「訪問リハビリ」を提案。住み慣れたご自宅という安心できる環境で、じっくりとご自身のお身体と向き合う時間を設けることからスタートしました。

強い意欲が導く変化。介助に頼らない動作の獲得へ

「歩きたい」という何より強い想いが、困難な状況を切り拓く力となっています。
当初は屋内移動も困難で、車椅子や同居するお姉様の介助が欠かせない状況でした。しかし、A様には「とにかく自分の足で歩きたい」という非常に強い意欲がありました。その想いに応えるべく訓練を重ねた結果、立ち上がりや歩行において介助を必要とする場面が少しずつ減少。重度の障害がありながらも、ご本人の持つ熱意が、身体機能の確実な変化を引き出し始めています。

実用性を求めて。ピックアップウォーカーと共に歩む未来

最適な道具との出会いが、日常生活の中での「できること」を広げていきます。
これまでは1本杖での介助歩行を行っていましたが、不安定さが課題でした。そこで、より安定感のある「ピックアップウォーカー(歩行器)」を導入。現在は、これを実用的な移動手段として使いこなせるよう、立ち上がりや歩行の訓練に注力しています。日常生活へ完全に落とし込むにはまだ階段がありますが、A様の「歩きたい」という希望が現実のものとなるよう、私たちは粘り強く伴走を続けてまいります。

担当セラピストより一言

「A様の『自分の足で歩くんだ』という強い意志には、いつも心を打たれます。ピックアップウォーカーを使いこなし、家の中を自由に動けるようになる日まで、ご家族とも協力しながら、A様の歩みを全力でバックアップさせていただきます!」