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歩行姿勢の改善に向けたリハビリの取り組み

この方のプロフィール

疾患脳性まひ/症候性てんかん年代・性別10代後半・男性
利用期間3か月頻度・1回の時間週1回・90分
利用形態通所コース通常コース

Summary

この事例の概要

脳性まひと症候性てんかんのあるA様、10代後半の男性です。日常生活はとても活発に過ごされていますが、ご家族から「最近、歩くときの姿勢が気になる」というご相談をいただきました。歩く様子を見てみると、全身の力そのものはしっかりしている一方で、歩行器に身体を預けすぎて姿勢が崩れていました。歩行器に頼らずに立てるようにすることを目標に、立ち上がりと立った姿勢を保つ練習を中心に取り組んだ結果、屋外でも自分の足で前に進む動きが見られるようになっています。

Change

ご利用前とご利用後の変化

ご利用前

  • 歩行器に身体を預けすぎて、歩く姿勢が崩れる
  • 施設内では、自分で足を前に出さない場面がある
  • 手足の筋肉に強いこわばりがあり、必要以上に力が入る

→

ご利用後(3か月)

  • 歩行器に身体を預けすぎることが少なくなった
  • 屋外でも自分の足で、しっかり前に進める
  • 力を抜いて身体を動かす感覚をつかんできた

Situation

ご相談いただいた時の状況

A様は日常生活をとても活発に、元気に過ごされています。そのうえでご家族から、最近の歩き方の姿勢が気になる、というご相談をいただきました。

歩くときの姿勢

全身の力そのものはしっかりしています。ただ、歩くときに歩行器へ身体を預けすぎてしまい、そのぶん姿勢が崩れていました。施設内を歩く場面では、歩行器に頼りきりで、自分から足を前に出さないこともありました。

筋肉のこわばりと動きの特徴

手足の筋肉には強いこわばりがあり、こちらが身体を動かそうとすると、はっきりとした抵抗を感じる状態でした。基本的な動作の中でも、必要以上に力が入ってしまう場面が見られます。

Program

当センターで行ったリハビリの内容

歩行器そのものを取り上げても、姿勢は良くなりません。歩行器がなくても立っていられる状態をつくることが先だと考え、「立ち上がり」と「立った姿勢を保つ」練習を中心に組み立てました。

あわせて、力を抜いて身体を動かす感覚を持っていただく練習も取り入れています。力を入れれば入れるほど動きにくくなる状態だったためです。

リハビリの組み立て

内容ねらい
立ち上がりの練習自分の脚で身体を持ち上げる感覚を育てます。
立った姿勢を保つ練習歩行器に預けなくても立てる状態をつくります。
力を抜いて動かす練習こわばりをやわらげ、必要以上の力みを減らします。
屋外での歩行練習練習した立ち方を、実際に歩く場面で確かめます。
施設内で担当者と向き合うA様
屋外で歩行器を使って歩く練習をするA様と担当者

Progress

経過と、現在の状態

立ち上がりと立位保持の練習を重ねるうちに、屋外を歩くときに歩行器へ身体を預けすぎることが少なくなりました。

自分の足でしっかりと前に進む動きが見られるようになり、ご相談いただいた歩行姿勢そのものに改善が見られています。

力を抜いて身体を動かすことも、少しずつ身についてきました。歩き方の土台になる部分なので、ここは今後も続けていきたいところです。

歩行練習の様子

Voice

ご本人・ご家族の声

非常に活発で元気はありますが、最近歩く時の姿勢が悪かったりすることが気になっています。

ご家族

Staff

担当者

施設長・理学療法士の滑川実信

滑川 実信(理学療法士)

総合病院にて臨床16年(入院・外来・介護施設・通所・訪問)/脳血管疾患・パーキンソン病・整形疾患・難病

メッセージ

A様は身体を動かすときに力が入りすぎてしまう傾向がありました。そこで、リラックスして身体を動かすことを意識した練習を取り入れながら、「立ち上がり」や「立った姿勢を保つ」リハビリを行いました。その結果、屋外での歩行時には自分の足でしっかりと前に進む動きが見られるようになり、歩行姿勢の改善につながっています。

掲載内容はご本人・ご家族の同意を得たものです。
リハビリの成果には個人差があり、同様の結果をお約束するものではありません。

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