この方のプロフィール
| 疾患 | 脳梗塞による右片不全麻痺(左肩・左手の痛みをともなう) | 年代・性別 | 80代・女性 |
| 利用期間 | 3か月 | 頻度・1回の時間 | 週1回・90分 |
| 利用形態 | 通所 | コース | 通常コース |
Summary
この事例の概要

脳梗塞の後遺症で右半身に不全麻痺が残った80代の女性です。歩くときにつまずきやふらつきがあり、左の肩と手には強い痛みがありました。痛む場所は麻痺のない側で、右の手足を使えないぶん左側に負担が集まっていたことが原因でした。左肩の痛みをやわらげる施術と並行して、右側が働けるようにする手技と歩行の練習に取り組んだ結果、痛みは大きく軽くなり、安定した姿勢で歩けるようになっています。諦めかけていた三味線に、また手を伸ばそうという気持ちも戻ってきました。
Change
ご利用前とご利用後の変化
ご利用前
- 歩くときにつまずき、ふらつく
- 左の肩と手に痛みがあり、家の草取りもつらい
- 趣味の三味線を諦めかけていた
→
ご利用後(3か月)
- 左の肩と手の痛みが大きく軽くなった
- ふらつきが減り、安定した姿勢で歩ける
- 「また弾けるかもしれない」という希望が戻った
Situation
ご相談いただいた時の状況
脳梗塞の後遺症で、右半身に不全麻痺が残っておられました。歩くときにつまずきやふらつきがあり、加えて左の肩と手に強い痛みを訴えておられます。家の草取りもつらい、というお話でした。
痛かったのは、麻痺のない側でした
痛みが出ていたのは左の肩と手ですが、麻痺があるのは右側です。一見すると結びつきませんが、右の手足が思うように使えないぶん、左側が動作を肩代わりし、負担が集まっていました。
歩き方にも同じことが起きていました。右脚で体重を支える力が落ちていたために、歩くときに左足が引っかかりやすくなり、つまずきにつながっていたのです。
ご本人が困っておられたこと
- 歩くとつまずき、ふらついて転びそうになる
- 左の肩と手が痛く、家の草取りができない
- 趣味の三味線を、もう弾けないと感じていた
Program
当センターで行ったリハビリの内容
左肩をほぐすだけでは、しばらくすると同じ痛みが戻ってきます。負担が集まる仕組みそのものが変わっていないからです。痛みをやわらげる施術と並行して、右側が働けるようにし、左右で分担できる状態をつくることを目指しました。
歩き方についても、右脚で体重を支えられるようにすることを軸に練習しています。
リハビリの組み立て
| 内容 | ねらい |
|---|---|
| 左肩の痛みをやわらげる施術 | 筋膜リリースなどで、負担が集まっていた左肩の痛みを落とします。 |
| 体幹と右手足への手技 | 麻痺している側の神経と筋肉の働きを引き出します。 |
| 左手足の機能訓練 | かばう側の力も高め、左右で分担できるようにします。 |
| 姿勢と呼吸の指導 | ふらつきの少ない構えをつくります。 |
| 歩行訓練 | 右脚で体重を支えられるようにし、つまずきを減らします。 |
| 自主訓練の指導 | ご自宅で無理なく続けられる内容にします。 |
Progress
経過と、現在の状態
左の肩と手の痛みは、大きく軽くなりました。ご本人の言葉では「痛みがほとんどなくなった」とのことです。つらかった家の草取りにも向き合えるようになっています。
歩くときのふらつきも改善し、安定した姿勢で歩けるようになりました。右脚が体重を支えられるようになったことで、左足の引っかかりが減っています。
何より大きかったのは、諦めかけておられた三味線について「また弾けるかもしれない」という希望が湧いてきたことです。
Voice
ご本人・ご家族の声
手や肩の痛みが辛く、家での草取りも大変でした。でも、リハビリを受けて痛みがほとんどなくなりました。以前は三味線を弾くのが趣味でしたが、脳梗塞の後は諦めかけていました。リハビリを続けるうちに、「また弾けるかもしれない」という希望が湧いてきました。
ご本人(80代・女性)
Staff
担当者
掲載内容はご本人・ご家族の同意を得たものです。
リハビリの成果には個人差があり、同様の結果をお約束するものではありません。

