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『できない』を『できる』へ。慢性期の壁を越える、訪問リハビリの挑戦

この方のプロフィール

疾患脳性まひ年代・性別10代後半・男性
利用期間継続利用中頻度・1回の時間週1回・90分
利用形態訪問コース通常コース

Summary

この事例の概要

脳性まひのあるI君、10代後半の男性です。発症から時間が経った、いわゆる慢性期にあたる時期からのご利用でした。ご自宅という慣れ親しんだ環境で、座った姿勢を安定させる練習、一歩ずつ進める歩行の練習、そして手先や頭を使う作業を通した認知の練習に、I君のペースで取り組んでいます。いちばん大きく変わったのは表情でした。今ではスタッフと一緒に、リハビリの時間そのものを楽しみながら取り組めるようになっています。

Change

ご利用前とご利用後の変化

ご利用前

  • 座った姿勢を保つことが難しい
  • 当初は表情が乏しく、リハビリを楽しめていなかった
  • 発症から時間が経ち、これ以上は変わらないと思われがちな時期だった

→

ご利用後

  • 表情が驚くほど豊かになった
  • 座った姿勢が安定し、歩き方の質も上がった
  • 自分からリハビリの時間を楽しめるようになった

Situation

ご相談いただいた時の状況

発症から時間が経った、いわゆる慢性期にあたる時期からのご利用でした。「発症から時間が経っているから」「もうこれ以上は変わらない」と受け取られがちな段階です。

課題としては、座った姿勢を保つことの難しさ、歩くこと、そして手先や頭を使う場面がありました。当初は表情も乏しく、リハビリの時間を楽しめている様子ではありませんでした。

ご自宅で行うという選択

当センターでは通所だけでなく、訪問でのリハビリにも力を入れています。I君との歩みも、ご自宅という安心できる空間から始まりました。

慣れ親しんだ場所であれば、身体も心も余計な緊張をしません。リラックスできる環境だからこそ、本来の柔軟さが出てきます。

Program

当センターで行ったリハビリの内容

I君のペースに寄り添いながら、次の3つを組み合わせて進めています。どれか一つだけを取り出すのではなく、身体と頭の両方に働きかけることを大切にしました。

内容ねらい
座った姿勢を安定させる練習一日の大半を過ごす姿勢を安定させ、動作の土台をつくります。
歩行の練習一歩ずつ、無理のない範囲で進めます。
作業を通した認知の練習手先や頭を使う活動で、脳に良い刺激を届けます。

楽しむことが、そのまま刺激になる

楽しみながら身体を動かすことは、それ自体が脳への良い刺激になります。「やらされるリハビリ」ではなく「自ら楽しむリハビリ」へ変わっていくことが、結果として身体の変化にもつながっていきました。

Progress

経過と、現在の状態

リハビリを重ねる中で、いちばん大きな変化のひとつは表情でした。当初と比べて驚くほど豊かになり、今ではスタッフと一緒にリハビリの時間を楽しみながら取り組めるようになっています。

その変化は、座った姿勢の安定や歩き方の質の向上という、目に見える成果にもつながりました。

「慢性期だから」と諦めない

病後の後遺症は、見方と進め方しだいで、いつからでも変わる可能性があります。適切な評価と関わり方があれば、身体は応えてくれる。I君の歩みが、そのことを示しています。

今の状態を「限界」と捉えるのではなく、一歩先へ進むための「通過点」と捉える。その見方こそが、改善への扉を開く鍵になります。

Staff

担当者

施設長・理学療法士の滑川実信

滑川 実信(理学療法士)

総合病院にて臨床16年(入院・外来・介護施設・通所・訪問)/脳血管疾患・パーキンソン病・整形疾患・難病

メッセージ

I君の明るい笑顔に、私たちもいつも元気をもらっています。「次はこれができるようになりたいね」と、一緒にわくわくしながら挑戦できることが何よりの喜びです。これからも、I君とご家族の皆さんの「これから」に寄り添い、全力でサポートしてまいります。

掲載内容はご本人・ご家族の同意を得たものです。
リハビリの成果には個人差があり、同様の結果をお約束するものではありません。

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