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「大きな動き」から「実用的な動作」へ。40代T様と歩む、右上肢リハビリの記録

この方のプロフィール

疾患くも膜下出血による右片麻痺・失語症年代・性別40代
利用期間継続利用中頻度・1回の時間週1回・90分
利用形態通所コース通常コース

Summary

この事例の概要

40代でくも膜下出血を患い、右半身のまひと失語症が残ったT様です。歩くことはできましたが、いちばんのお悩みは「利き手である右手が思うように使えない」ことでした。この想いを最優先に置き、右腕の機能改善を軸にリハビリを始めています。腕だけを動かすのではなく、姿勢や体幹、歩き方が腕に与える影響まで含めて診ています。開始からまもない時期ですが、握る・曲げる・上げるといった大きな動作は、すでにスムーズになりつつあります。

Change

ご利用前とご利用後の変化

ご利用前

  • 利き手である右手が、思うように使えない
  • 握る・曲げる・上げるといった動作が難しい
  • 日常生活で右手を使う場面が限られる

→

ご利用後(現在)

  • 握る・曲げる・上げるといった大きな動作がスムーズに
  • 歩き方やリハビリへの意識にも変化が出てきた
  • 指先の細かな動作という次の段階に進んでいる

Situation

ご相談いただいた時の状況

40代でくも膜下出血を患われ、右半身のまひと失語症が残られました。歩くことはできる状態でしたが、いちばんのお悩みは別のところにありました。

「利き手の右手が、思うように使えない」。この一点です。

右手のリハビリに取り組むT様と担当者

ご本人が困っておられたこと

  • 利き手である右手を、思うように動かせない
  • 握る・曲げる・上げるといった動作が難しい
  • 日常生活の中で右手を使える場面が限られる

Program

当センターで行ったリハビリの内容

「利き手を使えるようになりたい」という想いを最優先に掲げ、右腕の機能改善を軸に据えました。ただし、腕だけを動かしていても、使える手にはなりません。

腕は姿勢と体幹の上に乗っています。歩き方も、腕の使い方に影響します。そのため、姿勢・体幹・歩行が上肢に与える影響まで含めて、日常生活全体を見据えた形で組み立てています。

大きな動きから、細かな動きへ

まず取り組んだのは、握る・曲げる・上げるといった大きな動作です。ここが出てこないうちに細かい動きを求めても、身体はついてきません。

大きな動作がスムーズになってきたところで、次の段階へ進みます。

Progress

経過と、現在の状態

施術を始めてまだ間もない時期ですが、早くも前向きな変化が現れています。ご家族との日課である公園でのお散歩では、歩き方やリハビリへの意識づけに改善が見られるようになりました。

右腕についても、握る・曲げる・上げるといった大きな動作がスムーズになりつつあります。こうした変化の積み重ねが、T様の意欲をさらに引き出しています。

次の課題は、指先の細かな動作

現在の課題は、より細かな動き、いわゆる巧緻動作です。「指を開く」「肘を伸ばしながら指を開く」といった動作は、日常生活の中で右手を使ううえで欠かせない段階になります。

実用のレベルまで戻すには、まだ越えるべきものがあります。それでも一段ずつ着実に登っていけるよう、訓練を続けています。

指先の細かな動きを練習するT様

Staff

担当者

施設長・理学療法士の滑川実信

滑川 実信(理学療法士)

総合病院にて臨床16年(入院・外来・介護施設・通所・訪問)/脳血管疾患・パーキンソン病・整形疾患・難病

メッセージ

お散歩中の変化をご家族からうかがうたび、私たちも大変うれしく思います。現在は指先の繊細な動きを重点的に進めていますが、T様の熱心な取り組みには、いつも頭が下がります。利き手で不自由なく過ごせる日が一日も早く訪れるよう、精一杯支えさせていただきます。

掲載内容はご本人・ご家族の同意を得たものです。
リハビリの成果には個人差があり、同様の結果をお約束するものではありません。

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