この方のプロフィール
| 疾患 | 脳梗塞による左片麻痺 | 年代・性別 | 60代・男性 |
| 利用期間 | 3か月 | 頻度・1回の時間 | 週1回・90分 |
| 利用形態 | 通所 | コース | 通常コース |
Summary
この事例の概要

脳梗塞の後遺症で左半身に麻痺が残った60代の男性です。初回にうかがったのは、歩くことが怖いということと、麻痺した左手でビールを飲みたいという二つのお話でした。麻痺した手足への手技、全身の動く範囲を広げる訓練、そして実際に飲み物を口へ運ぶ練習までを組み合わせて取り組んでいただきました。歩くことへの怖さは今も残っていますが、足の運びは改善し、持てなかったペットボトルを麻痺した手で持って飲めるようになっています。
Change
ご利用前とご利用後の変化
ご利用前
- 歩くことへの怖さが強く、足の運びに余分な力を使う
- 麻痺した左手では、ペットボトルを持って飲めない
- 歩くこと、飲むことへの自信をなくしていた
→
ご利用後(3か月)
- 足の運びが改善し、余分な力が減った
- 麻痺した左手で飲み物を持って飲める
- 歩くことへの自信が少しずつ出てきた
Situation
ご相談いただいた時の状況
初めてお会いしたとき、二つのお話をうかがいました。一つは、歩くことが怖いということ。もう一つは、麻痺した左手でビールを飲みたいということです。
歩く場面では、怖さから足の運びに余分な力が入っていました。左手はペットボトルを持って口へ運ぶことができず、脳梗塞を患ってから、歩くことにも飲むことにも自信をなくしておられました。
ご本人が困っておられたこと
- 歩くことが怖く、足を運ぶのに余分な力を使ってしまう
- 麻痺した左手で、飲み物を持って口へ運べない
- できないことが重なり、自信を持てない
Program
当センターで行ったリハビリの内容
麻痺した手足への手技で神経と筋肉の働きを引き出しながら、全身の動く範囲を広げていきました。飲み物を口へ運ぶ動作には、腕だけでなく首や体幹の動きも欠かせないからです。
そのうえで、飲水の練習と、立ち上がり・歩行の練習を行いました。ご自宅で続けていただく自主訓練もお伝えしています。
リハビリの組み立て
| 内容 | ねらい |
|---|---|
| 麻痺した手足への手技 | 左の手足の神経と筋肉の働きを引き出し、動きの土台をつくります。 |
| 全身の可動域訓練 | 首と体幹が動くようにし、腕を使える状態を整えます。 |
| 姿勢と呼吸の指導 | 身体の力みを抑え、動作を行いやすい構えをつくります。 |
| 飲水の練習 | 飲み物を持って口へ運ぶ動作そのものを、繰り返し練習します。 |
| 立ち上がりと歩行の訓練 | 足の運びを整え、歩くときの余分な力を減らします。 |
| 自主訓練の指導 | ご自宅で無理なく続けられる内容にします。 |
「ビールを飲みたい」という目標
ご本人が口にされた目標は、そのままリハビリの内容になります。飲み物を持って口へ運ぶという動作を、練習の一つとしてはっきり組み込みました。目標が具体的であるほど、何をどこまで練習すればよいかがはっきりします。
Progress
経過と、現在の状態
首と体幹の動く範囲が広がり、麻痺した左腕の動きも改善したことで、できなかったペットボトルの飲水が行えるようになりました。ご本人が最初に挙げられた目標に、一歩近づいたことになります。
歩くほうは、不安が完全に消えたわけではありません。ただ、歩く力そのものは確かに改善しており、足の運びが良くなって、余分な努力が減っています。ご本人も「歩くことへの自信が少しずつ出てきた」とお話しされています。
「リハビリを行った時は身体の調子がいいんだよ」という言葉もいただきました。表情も、初めの頃と比べて明るくなっています。
Voice
ご本人・ご家族の声
歩くことは怖いと感じていました。リハビリを通して、怖さが完全に消えたわけではないですが、歩くことへの自信が少しずつでてきています。ビールを飲むことは家族に相談しないといけないけれど、麻痺した手を使って飲み物を飲めるようになったのは嬉しいです。
ご本人(60代・男性)
Staff
担当者
掲載内容はご本人・ご家族の同意を得たものです。
リハビリの成果には個人差があり、同様の結果をお約束するものではありません。

